山口蓬春 茄子

この作品について

今回は東京都杉並区浜田山のお客様よりご依頼です。

山口蓬春の掛軸の評価査定

山口 蓬春（やまぐち ほうしゅん）は、伝統を基盤にしつつ、時代感覚を大切にした日本画家です。蓬春の「花鳥画」は、現代の美術市場でも人気があります。

日本画家松岡映丘に師事。やまと絵を習得しますが、現代に生きる自分を表現するには限界があると感じ様々な絵画を学びます。古典技法や琳派、さらに西洋画の技法をも吸収し、日本画と洋画の融和を試みた「蓬春モダニズム」を生み出します。画風を変えながら独自の新日本画の世界を築き上げ、晩年には伝統画題である「花鳥画」に挑みます。1965年代表作『春』『夏』『秋』『冬』を発表。文化勲章受章から3年後1968年には、集大成ともいえる大作・皇居新宮殿杉戸絵『楓』を完成させます。蓬春による新しい「花鳥画」の確立は日本画壇に大きな功績を残し、高く評価されています。

掛け軸は花鳥画に力を注いだ蓬春の作品。夏の宵の情景を、微妙な色彩変化で描いた美しい掛け軸です。