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伊藤 若冲（いとう じゃくちゅう）

生没： 1716年-1800年

伊藤 若冲（いとう じゃくちゅう）は、江戸時代・中後期の画家。名は汝鈞（じょきん）、字は景和。初めは春教と号したという説もある。号に斗米庵、米斗翁、心遠館、錦街居士がある。初め狩野派を学び、宋・元・明画や光琳派を研究する。写実的な描写と、観察から生まれた特異な形態・色彩表現で独特の画風を創り出す。特に鶏を好んで描き、「若冲の鶏」と言われるほど画家の代名詞となっている。

京都錦小路高倉の青物問屋「枡源」の長男に生まれた。15歳ごろから絵を学び、40歳で稼業を弟に譲り画業に専念。
動植物を細密かつ鮮やかに描くなどして当時の京都では円山応挙と並び称された。当時、京都で見ることができた沈南蘋の細密な花鳥画や黄檗宗の水墨画などの最新の技法を研究し、自らの表現に取り入れている。
若冲は相国寺と縁が深く、多くの作品を奉納している。
代表作「動植綵絵」30幅も永代供養として相国寺に奉納したものであり、観音懺法法要では相国寺方丈に掛けられていた。現在は宮内庁三の丸尚蔵館所蔵となっている。