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- 松尾 芭蕉の代表的な作品
- 「奥の細道」「笈の小文」「冬の日」
作家情報
松尾 芭蕉(まつお ばしょう)
俳諧師 俳聖
生没: 1644年~1694年
江戸時代中期の俳人。北村季吟に師事。深川の芭蕉庵に住み、談林風の俳諧を脱却して、蕉風俳諧を創始する。各地を旅して発句や紀行文を残す。
【生い立ち】
二男四女の次男として生まれた。作年次のわかる最初の宗房発句は1662年(寛文2)の「年内立春」の句、最初の入集は同4年『佐夜中山集』。最初に一座した連句は同5年11月の松永貞徳13回忌追善百韻。宗房は百韻を主宰した蟬吟(藤堂良忠)家中に使えた。29歳の時三十番句合『貝おほい』を主宰し、伊賀上野の天満宮に奉納して文運を祈った。
江戸に下ると、颯爽と江戸俳壇に登場し談林派の宗匠となるが、突然江戸市中から退く。深川に芭蕉庵主を結んで隠逸の生活に入ると自身を「乞食の翁」と呼び、貧苦を「わび」と称する美的境地に昇華させる。生活は門弟が支え一門の活動拠点となった。しかし江戸の大火で焼失すると、旅人としての一歩を踏み出す。
旅の中から『野ざらし紀行』『更科紀行』『おくのほそ道』などの紀行作品を生み出し、「不易流行」の思想に目覚めた。上方での漂泊からは『幻住庵記』『嵯峨日記』を著わし、蕉風を確立した。
【拝号】
はじめ宗房と号した。別号に桃青・坐興庵・栩々斎・釣月軒・泊船堂・夭々軒・芭蕉洞・風羅坊・芭蕉翁・芭蕉庵。愛用した「芭蕉」「はせを」の号は、庵号に由来する戯号であった。神社・仏閣に奉献するような場合には、晩年に至るまで桃青・芭蕉桃青・武陵芭蕉散人桃青などを署名をした。
松尾 芭蕉 略歴
| 1644 | 正保1年 生誕 |
|---|---|
| 1672 | 寛文12年 処女出版三十番句合『貝おほい』刊 |
| 1674 | 延宝2年『俳諧埋木』の伝授を受け、桃青と号す |
| 1675 | 延宝3年宗因と一座す |
| 1676 | 延宝4年春、信章と共に『江戸両吟集』を刊行する |
| 1680 | 延宝8年『桃青門弟独吟二十歌仙』を刊行 |
| 1694 | 元禄7年、50歳歿。近江の義仲寺(滋賀県大津市馬場1丁目)に眠る |
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