富岡鉄斎 楼閣山水図

神奈川県横浜市青葉区美しが丘のお客様よりご依頼です。

富岡 鉄斎（とみおかてっさい）の掛け軸をご紹介します。

「最後の文人」と謳われた鉄斎は、座右の銘を「万巻の書を読み千里の道をゆく」とし学者として、また画家としても大きな存在感を放ちます。

「自分の絵を見るときは、まず賛文を読んでくれ」と言った鉄斎の画風は、学者ならではの博学な知識に裏打ちされています。文人画を基本に、大和絵、狩野派、琳派など様々な絵画様式を加え、極めて創造的な独自性を持った作品を生み出しました。

買取の作品は80歳を過ぎてなお盛んな創作意欲のもと描かれた作品です。
中国古典を題材とし、俗世をはなれた山奥にある楼閣と文人が淡彩画で描かれています。添えられた漢詩とあいまって、奥深い世界観を表現しています。