孫文の書「博愛」中国美術

東京都杉並区永福にお住まいのお客様よりご相談です。

孫文作品の評価と特徴

・筆運びが大胆な書で人気がある
・中華民国の国父と呼ばれ中国で評価が高い
・日本は孫文と関わりが深いため、由来のしっかりした作品が多い

「博愛行仁」「天下為公」を座右の銘とした孫文は、「博愛」の２字を好んで書きました。

力強い揮毫は様々な人に贈られましたが、出来ばえや由来などで評価に差が出ることがあります。

孫文（そんぶん）について

孫文は祖国では「孫中山」の名で親しまれています。中山は孫文の号ですが、日本亡命中に東京で目にした表札からつけたと記録されています。

東京で中華革命党を結成し、宋慶齢と結婚。

思想家では犬養毅や頭山満などと交流をはたし、実業家では松方幸次郎、安川敬一郎や株式相場師の鈴木久五郎などから資金援助を受け波乱の時代を駆け抜けました。

台湾では国父、中華人民共和国では革命の父と呼ばれ、後に中華民国の壹圓銀貨に孫文の肖像が起用されました。